プロテインの成分表をチェックすると
無水換算値・無水物換算値・製品無水物という文字を見かけることがあります。
今回はこの無水物換算値とはどういう意味なのかを解説していきます。
成分表を見てみる
それでは無水物換算値と表記のある「Kentaiのビッグ100% ホエイプロテイン」を例にしてみます。
ビッグ100% ホエイプロテインの成分表ですが、このようになっています。
たんぱく質のところが
16g(無水物換算値:16.6g)
となっています。
無水物換算値とは
無水換算値・無水物換算値・製品無水物、これらは全て「水分が入ってないと仮定した状態での栄養素の量」という意味で使用されています。
ほとんどのものが水分を含んでいる
私たちが口にする食べ物のほとんどには微量の水分が含まれています。
手で触ると少しベタついている「塩」なんかも、フライパンで少し火を通すことでサラサラになります。
これは塩の中に含まれている「微量の水分」が蒸発して無くなることで生じる変化であり、塩が水分を含んでいることを意味します。
プロテインの場合は?
プロテインの場合も「微量の水分」が含まれています。このプロテイン内の『水分が入っていないと仮定した際の「タンパク質量」』が「無水物換算値」です。
図で説明するとこのような感じです。数値は先ほどのKentaiの値を例に出しています。
水分を除去した値ではなく「(実際には水分が入っているけど)入っていないと仮定した際の栄養量」なのでややこしいですよね^^;
とりあえず無水物換算値は「盛っている値」とでも覚えておけば、プロテイン選びの際には役に立ちます。
どちらを参考にするべきか
そのため「プロテイン内のタンパク質量がどれくらいか知りたい」という場合には無水物換算値でなく、通常の「タンパク質量」の部分を参考にしましょう。
タンパク含量を計算してみよう
それでは実際にSAVASのプロテインでタンパク質含量を計算してみましょう。
成分表はこのようになっています。タンパク含量が70%(製品無水物あたり)と出ていますね。
「盛っている値」ですので、参考にするべき値は「タンパク質」のところの14.0gのところです。
それでは実際にタンパク含量がどれくらいか計算してみましょう。
タンパク含量の計算式
21gに対して14gのたんぱく質量なので、100g中のたんぱく質量は
14÷21×100=66.7gとなるわけです。
ですのでSAVASの正確なタンパク含量は70%ではなく、66.7%となります。
けっこう違いますよね^^;
(余談:個人的な意見ですがたんぱく質量じゃなく「タンパク含量」のパーセンテージ表記を無水物表記のみで出すのはちょっとやらしいと思ってしまいます……)
まとめ
無水物換算値などの表記は「参考程度」にしましょう。そしてタンパク質量を元に「タンパク含量」を計算してみるのが重要です。
正確なタンパク質量を把握し、必要な量のタンパク質を摂取することでトレーニングの効果は、より大きいものとなるでしょう。